朝鮮民主主義研究センター

2009年12月23日

北朝鮮による朝鮮族中国人の拉致

姜哲煥氏が12月11日に行われたシンポジウム「北朝鮮による拉致の全体像と救出の方途」に参加し、北朝鮮による朝鮮族中国人の拉致について報告した。約200人が拉致されたという。

報告によれば、中国人拉致は日本人拉致や韓国人拉致とは異なり、工作機関ではなく国家保衛部によって行われている。無差別に一般市民を拉致するのではなく、脱北者の支援、北朝鮮の内部情報の提供、反政府勢力との強調などといった反北朝鮮的な活動を行った人を拉致した。

中国政府は北朝鮮政府に対して拉致被害者の送還を強く要求してはいない。人権問題に無関心であること、また被害者の大半が朝鮮族であることが理由だ。

姜哲煥氏は被害の具体的な例をいくつか挙げている。北朝鮮住民の脱北を助けた疑いで1998年に拉致された李ソングァン氏や、北朝鮮女性を雇って居酒屋を経営していて2005年に拉致された姜クッ氏などだ。

この姜哲煥氏の報告は拉致問題に新しい角度からアプローチするものだ。一番重要なのは、これは現在進行形の拉致だということだ。脱北者の急増や北朝鮮社会の流動化と関連しており、今後も継続して行われる可能性が高い。過去に拉致された被害者の帰還が問題の中心になっている日本人拉致や韓国人拉致とは異なり、再発防止が大きな課題となる。

朝鮮族中国人の社会には、ぜひこの問題に取り組んで大きく声を上げて欲しいものだ。

今週の北朝鮮(2009/12/12-2009/12/18)
投稿者 kazhik : 2009年12月23日 08:04
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