朝鮮民主主義研究センター

2009年11月 4日

韓国統一部が拉致被害者返還にドイツ方式の応用を検討

韓国人拉致問題に関し、韓国統一部の玄仁沢長官が東西ドイツが行っていた方式を検討していることを明らかにした。Freikauf(ドイツ語で「自由買い」)と呼ばれる方式で、西ドイツが東ドイツの政治犯を引き取り、対価を与えたのだという。これの応用で北朝鮮から拉致被害者を買い取ってはどうか、というのが統一部から研究の依頼を受けた統一研究院の案らしい。

Wikipediaで調べてみると、1964年から1989年までの間に西ドイツは33,755人の政治囚を引き取り、34億ドイツマルクを物資または現金で支払ったということが分かる。人身売買ではないか、という批判もあったようだ。

もう少し調べてみないと確定的なことは言えないが、ドイツの方式を拉致問題に応用するのは筋が違うように思える。フライカウフの対象は東ドイツ生まれの市民だが、拉致被害者はそうではない。フライカウフを応用するなら拉致被害者ではなく強制収容所に入っている人たちを対象にするべきではないか。

しかし、韓国の拉致被害者はこれまで離散家族問題の枠組みでしか扱われてこなかった。管理された場所で再会できるだけで、帰れるわけではなかった。拉致被害者の帰還のための方式が検討されていること自体は一歩前進と言える。拉致という犯罪に見返りを与えることになりかねないとしても、拉致被害者が帰れるなら反対するわけにはいかない。

今週の北朝鮮(2009/10/24-2009/10/30)
投稿者 kazhik : 2009年11月 4日 11:20
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