朝鮮民主主義研究センター

2009年10月26日

市場経済をめぐる統制と抵抗

韓国の人道支援団体「グッドフレンズ」のニューズレター『North Korea Today』が300号に到達した。300号は特集になっており、過去の記事に基づいて2008年から現在までの北朝鮮社会の変化をまとめている。とくに興味深いのは市場統制策に関わる部分だ。当局が市場経済を縮小させようとし、商人たちがそれに抵抗していることがよく分かる。概ね以下の通りだ。

  • 2008年1月

    40歳以下の女性について、市場で商売することを禁止して工場に配置

  • 2008年3月

    3人以上子どもがいる女性については、年齢にかかわりなく市場で商売することを認める

  • 2008年4月

    新義州で荷車や自転車で商品を運ぶことが禁止される

  • 2008年7月

    平城市で行われている卸売業を中央党が「全国の市場活動の拠点」として批判

  • 2008年8月

    平壌で商人の年齢制限があらためて強調される

  • 2008年10月

    市場での靴販売が禁止される

  • 2008年11月

    常設市場は2009年1月から農民市場に転換されることが告知される

  • 2009年1月
    • 農民市場での販売は1日、11日、21日にのみ許される。販売可能なのは個人的に耕作された果物、野菜、魚、日用品のみ。
    • 常設市場の廃止が6ヶ月延期される
  • 2009年3月

    最高人民会議へ向けての移動制限により市場の活動が落ち込む

  • 2009年4月

    商人たちは市場の使用料を避け禁止された物品を売るためにヤミ販売へと移行

  • 2009年5月

    政府がヤミ販売に対する厳罰を警告

  • 2009年6月

    政府が平城市の市場を閉鎖

  • 2009年8月

    江界市の商人が30kg以上の穀物の販売に対して罰金を課される

今週の北朝鮮(2009/10/17-2009/10/23)
投稿者 kazhik : 2009年10月26日 16:56
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