朝鮮民主主義研究センター

2009年4月 5日

行き場を失った反市場政策

市場経済を制限しようとする北朝鮮政府と市場経済によって生活を成り立たせている市民の対立は依然として続いているようだ。

デイリーNKの記事によれば、北朝鮮の商業省は3月16日に市場で売ってはならない品目のリストを示した。リストにはほとんど全ての工業製品が含まれている。会寧では30人の商人が抗議し、市場の入り口に座り込んで「市場から出て行くくらいなら死ぬぞ」と叫んだ。抗議を受けて市場統制は緩和され、商人たちは以前通りに工業製品を売りはじめた。

常設市場の廃止が六ヶ月延期された、というニュースが二ヶ月ほど前にあったが、市場での売買を一次産品に限定しようとする政策はまだ放棄されていないようだ。硬直した体制では政策を変更するのに時間がかかる。現在は金正日の健康不安があり、大胆な政策変更も難しいのだろう。しかしそうしているうちにも人心はますます体制から離れていく。激ヤセした金正日の写真を見て、体制に忠実な者でも将来に不安を感じているに違いない。

当局への不満、将来への不安は、新しい体制への動きを生み出す土壌となる。その動きが表面化する日はそれほど遠くないだろう。

今週の北朝鮮(2009/03/28-2009/04/03)
投稿者 kazhik : 2009年4月 5日 17:06
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