朝鮮民主主義研究センター

2009年3月 1日

「1日3食を心配する社会主義」に存在価値はない

韓国の李明博大統領が、2月12日にハンナラ党青年委員会関係者との非公式の夕食会で「1日3食を心配する社会主義なら、そんな社会主義はしない方がよくないか」と発言した。これについて北朝鮮の祖国平和統一委員会が談話を発表し、李明博大統領を激しい言葉で非難している。「今回の李大統領の言動は民族の団結と統一にあくまでも反対し、同族対決だけを追求する反統一分子の悪らつな本性を再びさらけ出した許しがたい妄言である」とのことだ。

談話によれば「貧困と人権の問題はむしろ南朝鮮にある」のであって、「経済と民生の破たんにより、前代未聞の失業と貧困が社会全般にまん延し、人民の生計は言うまでもなく、生命にまで直結している南朝鮮の経済市場を外部勢力に丸ごと売り渡した逆賊行為により、ベビーカーを押す女性や中学生、幼い子どもまで生存権を求めて街へ繰り出しているのがまさしく南朝鮮である」。

李明博の発言は非公式の場でのものだ。その内容もとくに過激なものではなく、当たり前のことを言ったにすぎない。北朝鮮はなぜこの程度の発言にいきり立つのか。

問題は李明博の発言ではなく、北朝鮮がまさに「1日3食を心配する社会主義」でしかないという事実にある。公式の談話でさえこの事実を否定できないので、見当ちがいの罵詈雑言を並べてみせるしかなくなっている。本当に「貧困と人権の問題はむしろ南朝鮮にある」と考えているなら、南に対して慈愛に満ちた人道援助でも提案すればよさそうなものだ。そうすれば「逆賊」の李明博はますます支持を失って孤立するだろう。だが、北朝鮮はもちろんそんなことはしないし、できない。

談話は「現在、李大統領は北南関係を破たんさせた責任を免れるため、『北と団結し共生、共栄しようと思う』などと発言し内外世論を欺いているが、同族の尊厳と体制を冒とくし、全面否定する場に、どのような北南団結があり、共生、共栄があると言うのか」と言っている。金正日政権の幹部は鏡で自分の顔を見たことがないのだろうか。わざわざ非公式の発言を掘り出して「同族の尊厳と体制を冒とくし、全面否定」しているのは北朝鮮のほうだ。この談話は金正日体制が続くかぎり「共生、共栄」はありえないということを改めて示している。

今週の北朝鮮(2009/02/21-2009/02/27)
投稿者 kazhik : 2009年3月 1日 10:55
コメント&トラックバック

>「1日3食を心配する社会主義」に存在価値はない

でしたら、年収200万円以下で、三食が十分食べられない日本も存在価値がないとなる。
表だけ見せられた一面的な見方で物事を断じてはならないと思いました。

日本には、年間自殺者33,000人も居ます。これは日本社会が狂っているとしか考えられない。この自殺者で自殺者数の三倍相当の残された家族100,000人が一生苦しむ。
悪いのは社会主義国の北朝鮮だけではない。それに貧乏人は、富めるアメリカよりキューバの方が医療費が無料で暮らしやすいのです。
そして、よろしいか、40年ほど前、日本では庶民が行く映画館は、3本立てで55円でしたよ。今、レンタルビデオは3本で1100円します。給料は上がったけれど、物価も上がって

「はたらけどはたらけど、なおわが暮らし楽にならず、じっと手を見る」

と言う貧乏人の暮らし向きは科学技術が進展しても何ら進歩していない。交通が飛躍的にスピードアップし、手紙は3秒でどこでも届くようになり、電話は携帯です。でも、日本では10パーセント以上の1047万人が餓死寸前ではないでしょうか。ワーキングプアの存在です。寝る暇もなく一生懸命共働きで働いた結果がこれです。

というわけで、私はあなたに北朝鮮の悪口ばかりを並べるものではないと言いたいです。

joshur2のコメント(2009年5月 3日 20:34)

なるほど、日本では1047万人が餓死寸前なのですか。それは気がつきませんでした。国際社会に援助を求める必要がありそうですね(笑)

北朝鮮の状況より日本の状況のほうが深刻だ、と本気で思っているなら、日本を変えるために運動すればいいでしょう。私のブログにコメントしているヒマなどないはずですよ。

kazhikのコメント(2009年5月 4日 12:34)

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