アメリカのヘリテージ財団が先月に2009年度の経済自由度指数を発表した。市場経済を理想とする観点から各国の経済を評価しているものだ。
1位は15年連続で香港、2位はシンガポール、3位はオーストラリア。日本は19位、韓国は40位、中国は132位。そして北朝鮮は179位で、15年連続で最下位となっている。
評価項目は以下の10項目となっている。
おおざっぱに言えば新自由主義の観点に立った評価項目と見なせる。このような基準で評価された場合、ソ連型社会主義の系譜に属する国家は当然低く評価されることになる。大規模な財政支出で不況に対応しようとしているアメリカも現在の6位から順位を落としていくことになるだろう。
ともあれ北朝鮮について個々の評価を見ることにしよう。ビジネスの自由、貿易の自由、財政の自由、政府の規模、貨幣の自由、金融の自由、労働の自由については、北朝鮮の評価は100点満点で0点だ。投資の自由は10点、所有権は5点、腐敗からの自由は5点となっている。投資の自由で10点がついたのは羅津・先鋒、金剛山、開城の経済特区が評価されたため。所有権と腐敗からの自由がなぜ0点でないのかは説明されていない。
この評価が十分な調査に基づくものではないことは一見して明らかだ。2002年の経済管理改善措置以降に市場経済が拡大してきている事実が考慮されていない。ビジネスの自由に関して「国家は中央計画によって経済を強力に統制している。2002年の経済改革は企業と個人のレベルで若干の変化をもたらしたとされているが、企業活動は事実上不可能だ」とされている。0点を付けたということは、2002年以降いかなる変化も生じなかったと評価するのと同じだ。それでは昨年から今年にかけて常設市場の廃止をめぐって争いが起こっている状況がまったく理解できなくなってしまう。
貿易の自由を0点と評価するのも妥当ではない。「ほとんどの貿易は中国と韓国からの事実上の援助だ」と書かれているが、明らかに事実に反する。韓国はともかく、中国との貿易は大半が商業的なものだ。
北朝鮮の経済自由度を最低と評価すること自体はそれほど間違っていない。しかしこのランキングは先入観に囚われすぎている。
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