北朝鮮難民救援基金が東京弁護士会の2008年度の人権賞を受賞した。
この賞は1986年にできたもので、人権擁護活動を行っている個人や団体を表彰する趣旨のものだ。難民救援基金とともに今年度の人権賞を受賞したのはカネミ油症被害者支援センター。昨年度はシェアが受賞した。
北朝鮮難民救援基金は1998年に設立された。以後10年、中朝国境で脱北者を保護し、韓国や日本に移住したい人がいれば手助けし、さらに日本に来た人たちが日本社会で生きていけるよう支援してきた。人権賞を受賞するにふさわしい活動を行ってきたと言える。
北朝鮮の人権問題に関わる個人や団体がこのような賞を受けることはこれまでほとんどなかった。活動の性格上、公開できない部分が多いせいもあっただろうし、政治的な論議を離れて純粋に人権問題として議論するのが難しいこともあるだろう。そんな中で東京弁護士会が難民救援基金の活動を正当に評価してくれたのは喜ばしい。
北朝鮮の食糧事情がある程度安定してきたこともあり、脱北者の数は以前に比べれば減っている。しかし今後も減りつづける保証はない。現在の体制が揺らげば再び大量の脱北者が発生するだろう。そうなれば北朝鮮難民救援基金の役割はさらに大きなものになってくる。
なお、12月10日から12月16日は北朝鮮人権問題啓発週間であり、12月14日には北朝鮮難民救援基金を含めた6団体による集会が開かれる。拉致問題を扱った映画『めぐみ』が上映され、その後3名の脱北者が北朝鮮および脱北者の状況について証言する予定だ。
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