韓国政府は市民団体による北朝鮮へのビラまきを規制する方針を決めた。統一部の報道官は「ビラまきは互いへの批判を禁じた南北合意の観点からも望ましいものではない。南北関係に否定的な影響を及ぼすからだ」「ビラ問題で困難な状況に追いやられている開城工業団地の企業からの要請も考慮に入れた」などと説明した。
先週につづいて北朝鮮の要求に屈した形だ。開城工業団地を潰されるのが恐い、という部分を読まれてしまったら、北朝鮮側は今後さらに理不尽な要求を突きつけてくるだろう。ビラをまいた「犯人」の引き渡しを要求するかもしれない。それと引きかえに開城工業団地は安泰かというと、そんなことはもちろんない。逆だ。開城は「人質」としての性格を強め、ますます不安定な状況に置かれるだろう。李明博政権はその程度の判断さえできなくなってしまったのか。
市民団体側はもちろん反発している。幸いなことに韓国の市民は政府ほど愚かではなく、ビラをまいている団体には激励の声や募金が集まっているという。各団体にとってちょうどいい宣伝になった、と言えそうだ。
ビラをめぐるこの攻防をぜひ北朝鮮の市民にも知らせたいものだ。
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