韓国の盧武鉉前大統領が1日に講演し、李明博政権の北朝鮮政策を批判した。朝鮮日報の報道によれば以下のような内容のものだ。
彼は保守派の李明博に政権を取られたことの責任を何も感じていないようだ。韓国の有権者は盧武鉉の政策が引き継がれることを願わなかったから李明博に投票したのだ、ということは、民主主義の原則を知っている全ての人間にとって自明のことだ。彼だけがそれを知らず、あらゆる責任を他者に押しつけている。
彼はBDA問題を無視して首脳会談を2年早く開催することもできた。韓米同盟を重視して北朝鮮を敵視するのは間違いだ、と言うなら是非そうすべきでもあった。BDA問題は元を正せばアメリカの国務省が提起した偽ドル問題であり、北朝鮮が国家ぐるみで偽ドルを作って流通させていたという疑惑だった。しかしそれが事実かどうか明らかにならないまま決着した。うやむやにできる程度の問題だったということだ。その程度の問題で首脳会談が2年遅れたのだとしたら、それは誰のせいでもなく盧武鉉政権の状況認識が間違っていたのだ。
結果として首脳会談が行われたのは政権末期となった。首脳会談で何を合意しようと、履行するのは次の政権になる。しかし盧武鉉は気前のよい経済協力を約束して次の政権を縛ろうとした。民主主義を理解している政治家ならそんなことはしない。「前任の社長が契約(共同宣言)をすれば、後任の社長はこれを実行するはずだと思っていたが、国の最高経営者にはその必要がないとは知らなかった」との発言は、李明博に対する皮肉のつもりだろうが、実際にはただ彼自身の愚かさを示しているだけだ。
今回の発言の中で唯一正しいと思えるのは、韓米同盟を強調すべきではない、という主張だ。たしかに現在は朝鮮戦争の時とは状況が変わっている。軍事力は北朝鮮より韓国のほうが圧倒的に優位となった。中国やロシアが北朝鮮の戦争を支援する可能性もゼロに近い。韓国の保守派の観点に立ってみても韓米同盟は既に存在意義が薄れてきていると言っていい。
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