世界食糧計画(WFP)のアジア地域責任者が北朝鮮の食糧危機について「最悪の状況は過ぎた」と語った。アメリカの食糧支援や、ジャガイモや麦類の収穫が寄与したという。
この判断にはグッドフレンズのニューズレターが反論している。北朝鮮当局がお膳立てした北朝鮮訪問では真実をつかめない、という趣旨のものだ。それはその通りなのだが、食糧危機を声高に主張しがちだったWFPが「最悪の状況は過ぎた」と判断したことは重い。
一方、北朝鮮国内からは国防委員会の検閲が始まったおかげで市場がふたたび活性化しているというレポートが出てきた。これまでの様々な検閲とは異なり、市場を統制しようとするものではなく幹部の不正腐敗を摘発することに力点が置かれ、一般市民に関しては密輸、麻薬取引、携帯電話の使用などに限定して取り締まりが行われ、衣食住に関わる商売は検閲の対象から外されたためだという。ただし、その結果として中国に親戚がいる者や高位の幹部を親戚に持っている者が市場を支配することになったとのことだ。幹部の不正腐敗を摘発、というのは文字通りの意味ではなさそうだ。利権をめぐる争いが起こっているのだろう。
いずれにせよ、北朝鮮は食糧危機から脱して原始的な市場経済へと復帰しつつあるようだ。
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