朝鮮民主主義研究センター

2008年6月 8日

風船ビラに北朝鮮軍部が過剰反応

朝鮮新報の報道によれば、韓国の市民団体が北朝鮮へ向けて風船で飛ばしているビラに関し、5月30日の南北軍事実務会談において北朝鮮側代表が抗議した。この活動に日本の特定失踪者問題調査会が参加していることについて「日本の反動層を抱え込んで同族を圧迫しようとする親日事大的な行為であり、売国的および反民族的な行為である」と非難し、さらには「日本の反動層は、朝鮮の軍隊と人民が日増しに強まる反北策動を鋭く注視しており、日本列島が朝鮮の革命武力の攻撃圏内に入っているということをいっときも忘れてはならない」と警告している。

特定失踪者問題調査会は先月下旬にビラを飛ばしており、わずか一週間で北朝鮮側から反響があったことになる。たかがビラ程度で軍事攻撃の威嚇とは相変わらず大げさだが、抗議文には「黄海南道と開城市、江原道の軍事境界線付近の一帯を含め数十カ所」に風船ビラが達しているとの指摘もある。活動の成果を敵側が認めたようなものだ。

韓国の市民団体は6月に入ってからもビラを飛ばしており、その際に軍や警察からしつこく妨害を受けたという。政権が変わっても現場レベルが完全に変わったわけではなさそうだ。本質的に無政策だから変われないとも言えるだろう。しかし、政権の方向性がはっきりしない状況は、市民団体が世論に影響を及ぼすチャンスでもある。

今週の北朝鮮(2008/05/31-2008/06/06)
投稿者 kazhik : 2008年6月 8日 11:56
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