北朝鮮の食糧危機に対し、アメリカの国家安全保障会議局長を団長とする代表団が5月5日から8日にかけて北朝鮮を訪問した。朝鮮通信は食糧援助に関して「具体的でよい交渉」が行われたと報じたことからみて、援助は実際に行われそうだ。韓国政府の関係者はアメリカ政府が50万トンの食糧を支援しようとしていると語った。
北朝鮮が核施設の稼働記録をアメリカ側に渡したことと連動していることは誰の目にも明らかだ。アメリカの援助が6ヵ国協議の場で発表される、という報道の通りになった場合、日本や韓国も追随して食糧援助を発表することになるだろう。食糧援助が必要だから援助するのではなく、核問題が進展したから援助するのだ。人道的な援助ではなく政治的な援助だと考える以外ない。
経緯はどうであれ食糧が十分に行き渡ればよい、と言うわけにはいかない。今回の食糧危機は自然災害ではなく、何らかの人為的要因によって引き起こされている。その原因を解明せずに援助を実施してしまうと構造的な問題が解決されなくなってしまう恐れがある。このような援助は人道的どころかその対極にあるものだ。
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