日本政府が4月11日に経済制裁の延長を決めたことに関連し、蓮池透さんが日本テレビ系列のニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」に出演して「自ら北朝鮮に行って北朝鮮の当局に拉致問題の真相を問い質したい」と語った。
発言の全体は日テレNEWS24のサイトで確認できる。拉致問題は膠着状態に陥っており、日本政府は日朝交渉を進めて現在の状況を打開してほしい、というのが趣旨だ。蓮池透さんはそこで具体策を問われて訪朝の意思を明らかにしている。
たしかに拉致問題は膠着状態に陥っている。2004年の第二回日朝首脳会談以後は何も進展していない。拉致被害者の家族として蓮池透さんが苛立ち、日本政府が何もしないなら私自身が何かしたい、と考えるのは理解できる。福田首相は就任の際に拉致問題を「私の手で解決したい」と言っており、日朝交渉を進めようとする中で蓮池透さんの申し出を受け入れる可能性もあるだろう。
この発言に関しては荒木和博氏が特定失踪者問題調査会ニュースの中でコメントしている。
また、蓮池透さんの条件が整えば北朝鮮に行きたいという発言ですが、すでに家族会の役員でもなく、副代表を辞任する前から家族会の活動にほとんど参加していない透さんが被害者家族の代表として行けるはずもありません。「真相を明らかに」と言っても、「どうなっているのか」と聞いて「実はこういうことです」と話でもすると思っているのでしょうか。北朝鮮がそういう相手かどうかは薫さんに聞いてみるといいでしょう。
もちろん、日本は北朝鮮や中国とは異なり民主主義の国ですから、透さん自身の思っていることをどんどん発言することは認められるべきですが、透さんが拉致問題の解決に役割を果たせるのは、薫さんに北朝鮮で見たことをもっと話させることではないかと思います。
以前、蓮池薫さんに拉致されかけたことがある、という珍奇な「証言者」が現れたとき、荒木氏が蓮池薫さんに対して冷淡なコメントを出したので驚いたことがある。今回のコメントも冷たいものだ。膠着状態に苛立つ気持ちは荒木氏も共有しているはずなのに、なぜ揚げ足を取って片付けようとするのだろうか。情がなさすぎる。透さんと薫さんが家族会や救う会の現在の方針に同調していないのは確かだろうが、だからといって冷たい言葉を投げつけるのは行き過ぎとしか思えない。
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