グッドフレンズのニューズレターによれば、3月4日、北朝鮮当局による市場統制に対して一万人ほどの女性たちが集団で抗議を行った。
昨年から北朝鮮当局は市場に対する統制を強めており、市場で商売できるのを50歳以上の女性に制限しようとしている。しかし女性たちが応じないため、3月3日、制限に引っかかる女性たちの販売台を強制的に撤去した。抗議はそれに対して翌日起こったものだ。女性たちは「お前たちだけ食べているのか。われわれも食べていけるよう商売をできるようにしろ。そうでなければ配給を出せ」などと叫んだ。清津市関係者は「これを鎮圧すれば本当の暴動が起きる。女性たちがけがでもすれば労働者たちが立ち上がり大変なことになる」と話した。
市場統制をめぐる不満や散発的な抗議はこれまでも伝わってきていた。しかし一万人が抗議したというのは驚くべきニュースだ。自宅で家族に対して不満を漏らしただけで逮捕されることがあるという北朝鮮で、白昼堂々と集団で抗議が起こるとは。しかも当局者が鎮圧できなかったとは!
この事件は明らかにこれだけでは終わらないだろう。金正日体制の認識では、市場経済の拡大は資本主義化を意味する。女性たちの抗議に対して一時的に譲歩することはあっても、それによって政策全体を転換することはできない。しかし市場経済を抑制して従来の配給制度を復活させることもできない。中国や韓国との経済関係の発展をテコにして北朝鮮経済を発展させていこうとするなら、結局は経済改革を実施して市場経済を認めていかなければならないのだ。金正日体制はジレンマに陥っている。
今回の抗議に参加した女性たちは政治犯として収容所に送られることになるかもしれない。しかし彼女たちの行動は北朝鮮の新しい歴史をスタートさせるものだ。国家権力から自立したジャーナリストによるメディアとして昨年末に『リムジンガン』が創刊されたことにつづき、今度は一般市民が国家権力から自立して動きはじめた。北朝鮮社会は想像以上に急速に変化してきている。さらに大きな変化が起こることも期待できるようになってきた。
事実なら大変なことだね。確実に北朝鮮内で政治社会構造の変化が始まっていることになる。続報を待ちたい。
BORAのコメント(2008年3月31日 07:51)
コメントありがとうございます。
現在のところはNGOのニューズレターに小さい記事が載っただけです。関連する動きが伝わってきているわけでもありませんので、記事の信憑性には疑問符をつけておいたほうがよいと思います。とくに「一万人」という数字は信じられません。
しかし、北朝鮮で市場統制をめぐる衝突が起こっていること自体は間違いありません。配給制度から切り離され、経済的に国家権力から自立した(自立せざるを得なかった)人々が、政治的にも自立していくのは自然な流れです。今後も注意してニュースを追いかけていきたいと思います。
反戦ビラの裁判は不当判決が確実な情勢のようですね。そちらにも注目しています。
kazhikのコメント(2008年3月31日 19:45)
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