チャングムからの手紙というブログに拉致問題に関するインタビュー記事が掲載された。1970年代に拉致に関与した工作員、金ヨンナムが1988年に語った言葉を伝えている。
簡単にまとめれば以下の通り。(1) 金ヨンナムが属するチームは潜水艦で日本の領海の近くまで行き、そこから浜辺まで泳ぎ、現地の工作員から袋詰めにされた拉致被害者を受け取り、再び泳いで潜水艦まで運ぶ、という任務についていた。(2) 金ヨンナムは廃人となって1980年代はじめに除隊されたが、金正日から日本製のカラーテレビと冷蔵庫を贈られた。(3) いま、北朝鮮内の自由闘士たちは「日本人民の苦痛と不幸を北朝鮮人民の苦痛と不幸」と受けとめて、闘争をしている。
インタビューの相手はおそらく脱北者だ。金ヨンナムが運んだのは誰なのか、なぜ1988年になって証言したのか、なぜ1988年の言葉が2007年に明かされるのか、「北朝鮮内の自由闘士」は現在どのように闘っているのか、などといった肝心な部分を全く語っていない。脱北してから得た知識で素直な日本のインタビュアーを騙しただけのように思える。信憑性は蓮池薫さんに拉致されそうになったという証言より低い。
このブログを肯定的に紹介した荒木和博氏もこのインタビュー記事については何もコメントしていない。そうする価値がないと判断したのだろう。
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