朝鮮民主主義研究センター

2007年6月10日

脱北者4名が青森に漂着

6月2日、北朝鮮から小舟で脱出した4人が青森に漂着した。警察が保護し、「自由を求めて脱出した」「韓国は警備が厳しいので日本を目指した」「韓国へ行きたい」などといった4人の話を発表した。日本政府と韓国政府は4人を韓国へ移送することで合意したという。

写真でみると、4人が乗っていたという小舟には屋根すらない。公園の池で乗るボートとたいして違わない代物だ。よく日本海を渡ってこれたものだと思う。sakochiさんが指摘する通り、同程度の小舟で日本を目指して途中で転覆してしまったケースもあったに違いない。4人はラッキーだった。

海上保安庁はこれを教訓として沿岸警備を強化すべきだ、などといった冷淡な主張も見かけるが、まったく逆だ。日本へ向かう途中で転覆しかねない小舟を保護するためにこそ海上保安庁が出動すべきところだ。

今回の脱北者は韓国行きを希望したので対応は簡単だ。韓国政府に4人を引き渡せばいいだけだ。しかし日本への定着を希望した場合はどうするのか。強制送還は論外であり、当然日本政府が責任をもって定着を支援すべきだが、そのための制度はまだない。小さなNGOの地道な脱北者支援だけが続いている。あらためて論議が必要だ。

ただ、北朝鮮経済はここ数年回復の途上にあり、脱北する人間の数も減っている。問題の焦点は北朝鮮国内の市場経済化にともなう矛盾へと移っている。数年遅れの脱北者対策だけではない、正確な状況認識に基づいた北朝鮮政策が求められている。

今週の北朝鮮(2007/06/02-2007/06/08)
投稿者 kazhik : 2007年6月10日 10:40
コメント&トラックバック

ご紹介ありがとうございます。
ともかく、この問題は日本にとって避けられない問題ですので、しっかり見守って行きたいと思います。

sakochiのコメント(2007年6月17日 18:32)

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