韓国の人道支援団体「グッドフレンズ」は、先月発行された機関誌の中で、北朝鮮の6割から7割の世帯で食糧が不足している、という見解を明らかにした。同月、北朝鮮の農業省次官は「現在100万トン程度の食糧が不足している。海外から食糧支援を受ける意志がある」とWFP関係者に伝えた。WFP平壌事務所の代表も、北朝鮮の食糧事情は90年代ほど悪くはないが懸念すべき状況だ、と評価した。
デイリーNKはこれに対し、危機を誇張している、と批判している。3月はじめにはコメの価格は1kgで800ウォンから900ウォン、同月末には820ウォンで、下落傾向にあるという。食糧不足が生じているならコメの価格が下がるはずはない、ということだ。
デイリーNKの記事に掲載されている会寧の物価表は興味深い。為替レートもあり、1ドルが3050ウォンとのことだ。1ドル=120円として計算すると、ウォンと円のレートは1円=25ウォン。1kg820ウォンのコメは33円ということになる。タマゴ1個は6円、豚肉1kgは100円、ビール650mlは40円、靴下1足は40円、ボールペン1本は8円。コメ以外の物価水準は日本の数分の一でコメは十分の一以下のように見える。北朝鮮のコメが安いのか、日本のコメが高いのか。
ともあれ、北朝鮮の食糧需給が安定していることは確かなようだ。北朝鮮に対する食糧援助が始まってから既に10年以上経っている。長く援助しつづけると、援助される側が援助から自立する努力を怠ってしまうという問題も起こる。必要もないのに援助を続けるべきではない。もう打ち切りを考えたほうがいいのではないか。
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