鴨綠江河口にある緋緞島が金融中心経済特区として開発されている、と韓国の聯合ニュースが報じた。緋緞島というのは北朝鮮の新義州や中国の丹東から少し離れたところにある島だ。新義州の南側と緋緞島を結ぶ道路がほぼできていて、緋緞島と丹東の東港を結ぶ橋も建設中だという。
緋緞島の計画については昨年春にも報道されたことがある。「北朝鮮が緋緞島の住民を他の場所に移住させ、今後この島に金融センター・住宅を建設し、外部に開放する計画」とのことだった。今回の報道が事実だとすれば、計画が実行に移されて橋や道路が建設中、ということになる。
Google Earthで緋緞島と思われる島(39°51'55.54"N 124°15'10.32"E)を見てみると、新義州や丹東からかなり離れていることがわかる。都心と横浜ぐらいの距離だ。島には街らしきものはない。ここに金融センターを作って一体なにに融資するのか、という疑問が湧く。
中国外交部の報道官は記者会見でこの件を聞かれて「中国は朝鮮に対し、有益かつ建設的なアドバイスを提供するよう国際社会に呼び掛ける」と答えているだけだ。聯合ニュースはこの会見で中国が「経済特区を開発していることを認めている」と報じているのだが、中国での報道は相当ニュアンスが異なる。経済特区については肯定も否定もせず、国際社会に対して北朝鮮へのアドバイスを呼びかけているだけだ。そもそも本当に経済特区の開発が決まっているなら公式に発表して企業を誘致しているはずだ。経済特区の開発が極秘に進められるというのは信じがたい。単なる交通網の整備が拡大解釈されたのではないだろうか。
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