北朝鮮人権侵害問題啓発週間が終わった。
私が参加したのは9日の李英和講演会、10日の「映像とシンポジウムで語る北朝鮮」、13日の「北朝鮮核実験と強制収容所」。それぞれ得るところがあった。
9日の講演会で、李英和氏は北朝鮮内部の「改革・開放」派の動向を解説した。改革・開放派の中心になっているのは北朝鮮で国外との貿易に携わっている人々。金正日が改革・開放政策への転換を打ち出さないため、この人たちの力は今年春から夏にかけて弱まったという。しかし核実験で「先軍政治」は行き着くところまで行ったため、来年は先軍政治から改革・開放政策への転換が行われる可能性もある、とのことだった。
10日のイベントでは李ミンボク氏の話が興味深かった。彼は韓国から北朝鮮へ向かってビラ付きの風船を飛ばしている。大きな風船にビニール製のビラを1万枚以上くくりつける。ビラはタイマーが切れると風船から離れて落ちるようになっている。彼によれば、ビラはビニール製なので紙に比べて軽く、落ちてから拾われるまでの間に雨が降っても字が消えない。ラジオ放送より費用がかからず、ラジオを持っていない人にも届く。特定失踪者問題調査会がこの試みに関心を示しており、近いうちに調査会として風船を飛ばすことになるようだ。
13日の集会では姜哲煥氏が核実験と強制収容所の関係を指摘した。核実験が行われたとされる地域に強制収容所が隣接しており、囚人が核実験場の建設に動員された可能性が高いという。また、彼が収容されていた耀徳収容所は現在大半が「完全統制区域」、つまり釈放される見込みがない囚人が入る区域となり、その外側に釈放される見込みのある囚人が入る「革命化区域」が作られている、とも報告された。
10日のイベントでは、The Defense Forun Foundationのスザンヌ・ショルテ氏が「北朝鮮に迫るべきなのは核問題の解決よりも人権問題の解決だ、核問題の解決で勝利するのは金正日だが人権問題の解決で勝利するのは北朝鮮の人民だ」と発言していた。私も同感だ。
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