朝鮮民主主義研究センター

2006年2月18日

脱北支援者引き渡し要求に関する論議

脱北支援者を引き渡せ、と北朝鮮が要求したことに関し、時事ブログ「グースの勿忘草」が北朝鮮の主張を「法理論としては正しい」と認め、コメント欄で論議が行われている。

ブログ主の基本的な立場は「在日コリアンを見ればわかるように、一度受け入れたコリアンは延々と日本国の税金を食いつぶしていきます。しかしながら感謝の言葉もなく反日運動を繰り返しています。援助しても仇で返すのがコリアンですから、脱北者の受け入れには反対致します」という排外主義的なものだ。朝鮮人も朝鮮人を助ける者も日本から出ていけ、日本に迷惑をかけるな、ということ。北朝鮮が脱北支援者を非難してくれてラッキー、といったところか。右翼的な日本を識ろうというブログですら賛同しないのは当然と言える。

一方、日本とその隣人たち。というブログは北朝鮮の刑法に照らして北朝鮮側の要求を検証しており、北朝鮮難民救援基金やRENKの活動についても正確に理解してくれている。

北朝鮮刑法第59条は「反国家的目的で政変、暴動、示威、襲撃に参加したか、陰謀に加担した者は、五年以上の労働教化刑に処する」と規定している。RENKはこの条文に触れることができるほど強力な団体ではないが、そうなることを望んでいる。この条文をもちだして北朝鮮がRENKの代表を非難してくれたのは名誉なことだ。RENKは北朝鮮国内で脱北を支援した、暴動も企てた、と喜んで認めたいほどだ。

「日本を識ろう」とは違う意味で、私も日本側が北朝鮮の要求を門前払いしてしまったのは惜しいと思っている。北朝鮮の当局者は、あきらめずに繰り返しRENKに対して罵詈雑言を浴びせてほしい。ウソ八百でも結構。それはRENKに対する最大の支援になるだろう。

今週の北朝鮮(2006/02/11-2006/02/17)
投稿者 kazhik : 2006年2月18日 11:18
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