「拉致問題解決に対する立ち位置・主張を伝える為の 10 個の質問」に対し、様々な回答が寄せられている。元のサイトに回答者一覧がつくられた。
ざっと見渡してみて、一番意外だったのは、第10問「この運動をきっかけに日本の愛国心の高揚を図り、他の様々な問題に対しても応援に向かい団結していくべきである」に関連して現在の救う会に対する批判が少なからず出てきたことだ。どうみても保守派と思える人までが批判に加わっている。私としては「愛国心の高揚」を積極的に主張する見解も知りたい気がしていたのだが、そういう回答は見つからなかった。
あえてその理由を推測するなら、この質問集自体が運動家的ではないから、だろうか。救う会は経済制裁の発動を求める運動を展開しているが、この質問集では経済制裁は十個の問題のうちの一つでしかない。多様な世論を一つの政策へと収斂させていくのではなく、むしろ拡散させる作用がある。救う会の熱心な支持者なら、こういう質問集ではなく、経済制裁について「踏み絵」を踏ませるだけにするだろう。
もう一つ、「拉致問題の解決」に被害者への補償、責任者の処罰、再発防止策などを含める見解がなかったことも意外だった。選択肢になかったからかもしれないが、被害者が帰ってくれば解決、とみんな本当に思っているのだろうか。仮にその立場に立つとしても、すべての拉致被害者が帰ってきた、ということをどのように納得するのだろう。金正日政権があと100人拉致被害者を帰還させ、これで全部だ、と宣言したとしても、本当に全部かどうかはわからないのだ。
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