朝鮮民主主義研究センター

2004年5月29日

今週の北朝鮮(2004/05/22-2004/05/28)

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)が小泉訪朝を厳しく評価したことに対し、批判の声が出ているという。5人の家族が帰国できたことへの感謝が足りない、という趣旨らしい。家族会は北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)と連名で批判に応えた。6/6に予定されていた緊急集会は中止になった。イラク人質事件の際に家族が叩かれたのと同じ構図だ。イラクのときには「サヨク」だから叩かれたのだろうと考えていたが、どうやらそうではなかったようだ。左右は関係なく、政府を批判するのは許せないという発想らしい。

今回は政治家やマスメディアによるバッシングには発展しないだろうから、それほど深刻に考えなくてもいいような気がする。むしろ家族会がつまらない誹謗に直面してうろたえているように見えるのが気になる。

イラクのときに拉致関係の掲示板でせっせと人質や家族を叩いていた連中が、家族会が批判されていると聞いて取り乱しているのには苦笑させられた。目クソ鼻クソとはまさにこのこと。おかしな前例を作ってしまったことを反省し、家族会に謝罪すべきじゃないのか。

投稿者 kazhik : 2004年5月29日 06:20
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kazhikさん、こん○○は。
今週号の「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊朝日」がイラク日本人人質事件の際の被害者家族バッシングを「範」にして、官邸サイドが意図的に拉致「家族会」叩きを企図したとの疑惑を「報道」しています。
真偽の程はこの記事を読むだけでは定かではありませんが「ありえそうな話」だとは思います。前にも書いたように、私も一連の「家族会バッシング」の一因にはイラク人質事件を「範」にした官邸サイドの「仕掛け」があるとみています。


・2004年6月11日「週刊朝日」より

 小泉首相が帰国後に家族と面会する方針は、会談前から伝えられていたが、当初はマスコミに「冒頭3分」しか取材させない予定だった。家族らが訪朝の「成果」に不満を感じている状況は、首相にも報告されていたが、家族との面会を予定どおりに敢行したうえ、あえて「冒頭3分」の取材制限を取っ払い、面会場面をすべてカメラに撮らせる方針が「面会の直前、現場で首相官邸の意向として伝えられた」(内閣官房拉致被害者・家族支援室)という。
(中略)
 4月に起きたイラクの邦人人質事件でも、政府の対応を批判した人質家族が「敵」に仕立てられて自己責任論の集中砲火を浴び、自衛隊を派遣した小泉政権の政治責任を問う声はかき消された。

・2004年6月12日「週刊現代」より

 虎視耽々とポスト小泉を狙っている平沼氏が、この好機を見逃すわけがない。平沼氏は帰国直後の首相を、「経済制裁というカードを早々と封印し、安易な妥協をした。50点以下だ。あの程度なら私でもできる」と徹底的にこき下ろしたのだ。
 小泉批判を続ければ世論が同調し、一気にポスト小泉の一番手に躍り出られる。これが平沼氏の戦略だった。しかし、首相の反撃は鋭かった。政府高官が絶賛する。
 「帰国直後の家族会への説明の場を公開し、首相を責める家族たちの姿を国民の前にさらけ出させたのが、首相の絶妙な一手だった。苛立つ気持ちは分かるが、あれではイラクの人質事件で国民の反発を買った家族と同様に映り、首相に同情が集まる。彼はそこまで計算していたんだ。」
 風向きは変わった。週明け24日に開かれた自民党拉致対策本部では逆に、平沼氏が集中砲火を浴びた。以降、平沼氏の小泉批判は一転してトーンダウンした。

「仕組まれた「拉致家族会バッシング」首相官邸がメディア工作(週刊ポスト)」
http://www.weeklypost.com/jp/040611jp/edit/edit_1.html

(以下、一部抜粋)

 (略)日本では、拉致被害者家族会と拉致議連が首脳会談の行方を固唾を呑んで見守っていたが、(略)失望と落胆と怒りの声が渦巻いた。(略)

 その一連の経緯は、実はすべて小泉首相と側近グループが周到に用意した“訪朝失敗隠しの世論操作”だった。
 前出・官邸筋の話は、政治の恐ろしさと権力者の醜さをまざまざと見せつける。
「家族会と総理の会談は、もともとは冒頭だけを撮影する『頭撮り』の予定だった。ところが会談の直前、総理自ら全面公開にするよう指示を出した。家族会がいきり立って罵詈雑言を浴びせることを察知したからだ。その場面を国民に見せれば、“そこまでいわなくても”という総理への同情論が出ることまで計算した判断だった。小泉総理は世論を読む天才だが、家族会を悪者にして批判をかわそうという冷酷さにはゾッとした」
 本誌の調べでは、官邸側からテレビ各局に、会談直前に「頭撮りではなく全面公開」と通達があった。それどころか、あるスタッフは会談の部屋が広すぎると文句をいい、“もっと家族と総理が近いほうが、総理がいじめられている印象が強まる”と、露骨に演出効果を口にしていた。(略)

 しかし、“総理をいじめる家族会”という馬鹿馬鹿しい演出が成功したことで、小泉首相と側近らは増長した。あろうことか、マスコミに家族会を中傷する怪情報をリークし始めたのである。官邸番記者が暴露する。
「首相側近は、“家族会は怪しい集団だ”と平気でいっている。そればかりか、“家族会の背後には暴力団や右翼がついている”とか、“小泉降ろしの抵抗勢力と家族会は一体だ”“家族会の増元氏が参院選に出馬するから、総理叩きも選挙活動だ”など、1週間前なら絶対いえなかったような言葉が次々と出てくる」
 それに乗せられて家族会バッシングに走ったマスコミは、報道機関の名に値しない。なぜなら、同じ過ちの“前科”があるからだ。
 家族会の首相批判と、その後受けたバッシング、そして官邸から「家族会ブラック情報」が流されるという経緯は、“あの時”とそっくりだ。イラクで3人の日本人が拘束された事件のことである。
 事件が起きた当初は、イラク派兵をごり押しした政府に批判が集まった。ところが、被害者家族が政府に激しく詰め寄る場面が報じられると、“あそこまでいうのはおかしい”と批判が起き、家族が中傷や恫喝にさらされた。それと前後して官邸は、「共産党員だからああいう言い方をする」「思想背景がおかしい人たちだ」などとマスコミにリークし、揚げ句の果てには「事件は3人の自作自演の可能性が高い」とまでいった。
 それらが悪質な嘘と中傷であったことは後にはっきりしたが、官邸と被害者に対する世論の評価は、最初の印象のまま残った。前出・官邸筋はこうも語っている。
「総理と秘書官らは、イラク人質事件の“教訓”があったからこそ、家族会に総理を批判させる作戦を思いついた。ある側近は総理に、『家族会の前では頭を垂れ、十分に批判させた後で、“責任は私にある。批判は甘んじて受ける”といえば効果は抜群』などと演技指導までしていた」
 官邸と御用マスコミによって完全に仕組まれた家族会バッシングだった。
「家族会に対するやり方を見て、小泉という政治家の冷酷な一面を思い知らされた」
 自民党中枢の一人がいみじくも語った。

のコメント(2004年6月 1日 22:27)

あと、こちらは北朝鮮や拉致問題とは直接関係ありませんが、ジャーナリストの木村元彦氏が「ミュージック・マガジン」6月号にて、イラク日本人人質事件「自作自演」説は外務省・公安から話を聞いた自民党の1年生議員がマスコミ等にリークして流布させたとの記事を寄稿しています。
「家族会」バッシングの「背景」を読み解くにも参考になるかと思いますので、以下一部引用します。

・「ミュージック・マガジン」2004年6月号より

「イラク人質事件に対する政府、メディアの卑劣な対応を許すな!」 木村元彦氏

 4月9日、イラクでの人質事件が発覚した直後から対策本部が置かれたアンマンの日本大使館を取材した。一言で言えば連日、悶々としていた。対策本部長の逢沢副大臣の会見での文言が判で押したように毎回同じ内容-要は政府側は全く情報収集できていないのだった。

 そんな時に"人質の自作自演論"というものが日本で蔓延しているとメールで知人から知らされた。驚いた。自作自演?バグダッドでもアンマンでも思いも寄らぬ発想だ。なぜそんなものが。早速ウラを取った。

 「日本人3人が拘束とのニュースが入った直後、僕の携帯が鳴り止まなくなったのです」と教えてくれたのは旧知の政治記者のA氏。かけてきたのは日ごろから可愛がっている自民党の1年生議員3人だった。普段は横の繋がりが何もない彼らが全く同じことを口にした。
 「Aさん、あの人質事件は奴らの狂言らしいですよ!」

 驚いたAがその情報の出所を質してみるととんでもないことが分かった。二人は外務省からで一人は公安。お喋りな1年生議員に流して報道関係にリークさせ、それがネットの2ちゃんねるなどに瞬く間に流れた。このことを思い出すと今でも怒りで震えて止まらない。ことは国民の人命に関わる一大事である。それを在外の日本人を守るべき当該役所が被害者を真っ先に狂言者に仕立てあげて世論の攻撃の的にさせてしまう卑劣さ。某局の報道局長にあるAは言った。「僕は元々保守派の人間ですよ。その僕にしても今回の自作自演の煽動はひどい、許せない」。

 そして政府によって流布された官製デマに乗って煽動された事情通気取りのネットおたくや物書きの危うさ。有事の際に情報の本質を検証できずにいいように利用されるのはこういう訳知り顔の連中だ。(中略)

 高遠菜穂子さんには卑劣なバッシングに負けずにぜひイラクを再訪して欲しい。今後も現場に行くと言い切った郡山総一郎さんの現地ルポ。今井紀明君の劣化ウラン弾の検証。それぞれ期待しています。


「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html

のコメント(2004年6月 1日 22:33)

多重投稿をしてしまい申し訳ありません。>管理人様

のコメント(2004年6月 1日 22:35)

こんにちは、Mさん。

家族会叩きには驚いたというのが正直なところですが、陰謀説はどうかと思います。世論調査では今回の訪朝を支持する人が多数だとのこと。そういう人たちの一部が家族会の厳しい首相批判を見て逆ギレしたのでしょう。それ以上の深読みが必要とは思えません。

しかし、被害者叩きが流行るとは、なんとも恐ろしい状況になってきたものです。

kazhikのコメント(2004年6月 1日 23:09)

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